LPG=3月25~29日:FOB中東相場が下落、供給余剰で
CFR極東:
先週の極東着市場は、ブタンが下落した。CP予想上のプロパンとブタンの格差が解消されたことを受けた。Rim Asia Indexは28日時点で、プロパンが610.50ドルと22日から変わらず。ブタンが628.50ドル22日比5.00ドル安となった。4月後半着では、売買プレーヤーとも少なくなっており、需給がバランスしている様子。先週半ばにはプロパン2万3,000トンが4月極東着市況対比4ドルのプレミアムで成約され、スポット市況はこの水準から変動していないとの指摘が聞かれた。一方、中国や韓国向けに石化向けLPG需要が高まっており、今後も買い手が現れると予想されている。
FOB中東:
4月CPはプロパン625ドル前後、ブタン625ドル前後と予想されている。中東産ブタン付きカーゴの需給に緩和感があることから、市場関係者からは4月CP上のプロパンとブタンの格差は解消されるべきだとの見方が寄せられた。4月積みのスポット商談では、複数の売り手がプロパン/ブタン各2万2,000トンを抱えており、供給は潤沢。売りアイデアは4月CP対比20ドル台後半のディスカウントで聞かれている。
日本国内:
4月渡しの京浜の陸上スポット相場は、プロパンが100,000~100,300円、ブタンが105,000~105,300円。4月CP確定前の商談では、ディーラーがプロパンを100,000円台前半および100,000円台半ば、ブタンを105,000円台前半および105,000円台半ばで販売可能な様子。一方、購入に積極姿勢をとる買い手は見当たらない。このほかには、元売り勢は、4月CPが市場予想を上回って確定することを懸念しているため、4月CP確定前のスポット供給に消極的とみられている。