石油化学=2月26日~3月1日:ブタジエン、設備不具合で上げ幅伸ばす
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は、前週末に韓国の製油所で発生した火災で供給懸念が高まったことから、週明け直後は上昇して取引が始まった。その後は火災の生産に及ぼす影響は軽微との見方が広がり、いずれの相場も反落した。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、商談が低調となった。韓国では、このところエチレンの採算性が回復していることから、複数の石化メーカーがエチレン設備の稼働率を3月から引き上げているとみられる。東南アジア着のエチレン相場は、域内の供給が限られていることを受け上昇した。3月後半着の成約が1,070ドルで伝えられた。
アジアのプロピレン市場は様子見ムードが強い。
北東アジア着市場では、需要家の買い気が乏しい一方、売り手も持っているスポット玉が少ないため、販売を急がない商況となった。
韓国では、S-Oilの製油所で前週末に火災が発生しており、同社のRFCC1基が稼働停止していたが、すでに再開したもよう。
アジアのブタジエン相場は一段と強含んだ。
北東アジア市場では、韓国需要家の買い気が強い一方、売りものが限られているなか、需給に引き締まり感がある。
東南アジア市場では、タイPTTGCが3月末積みの販売入札を開示した。
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