原油・コンデンセート=2月26日~3月1日:INPEXが5月積みを販売
中東 5月積みアブダビ産の商いでは、 INPEXがマーバンをOSP連動価格でスポット販売した。買い手の詳細は現時点で明らかになっていないものの、INPEXは合計4カーゴをドバイ市況に対して17セント前後のプレミアムで販売した。さらに、INPEXは少なくともアッパーザクム2カーゴをスポット販売した。成約価格はいずれもOSP指標に対して10セント前後のプレミアムとなったようだ。一方、アラブ首長国連邦(UAE)のADNOC傘下のアドノックトレーディングは2月末にかけて、4月積みアッパーザクムを少なくとも2カーゴスポット購入した。28日の市場では、4月積みのスポット玉が払底となったことから、5月積みアッパーザクムの買い付けに動きを見せた。買唱えの水準は、5月限ドバイ市況に対して1.35ドルのプレミアム。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 米国産原油のアジア向けの商いでは、中国国際連合石油化工(ユニペック)が6月着のWTIミッドランドVLCC1隻分(計200万バレル)を手当てした。売り手は米オクシデンタルで、成約価格はCFRベースでドバイ市況に対して5ドル台前半~半ばのプレミアムだった。入札関連では、国営インド石油(IOC)は4月積み、5月着のスウィート原油の買い付け入札で、西アフリカ産原油を手当てした。IOCはアンゴラ産ネンバとコンゴ産ジェノを仏トタルエナジーズから、ナイジェリア産アグバミとボニーライトを英シェルから購入し、合計でVLCC2隻分(計400万バレル)を調達していた。
南方 入札関連では、インドネシア国営のプルタミナは5月着の同国石化TPPI向けコンデンセートの買い付け入札を開示し、ジャカルタ時間28日10時に応札を締め切った。有効期限は同3月1日20時で、この入札の対象は5月1~6日着1カーゴ。4月積みベトナム産の商いでは、ベトナム国営PVオイルが実施したルビーの販売入札は、タイのバンチャックがDTDブレントに対して3ドル台のプレミアムで落札した。23日締め切りで実施されたこの入札の対象は4月3~10日積み30万バレルだった。
|
|