石油化学=1月29日~2月2日:エチレン続伸、品薄続く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は堅調に推移した。中国、米国のベンゼン相場の強さを映した。中国国内市場では中国正月を前にした在庫積み増しの動きが見られた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は軟調となった。供給は堅調となっているが、最終製品の工場は中国正月を前に操業を停止するところが多いため、需給の緩和感が意識された。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は続伸した。北東アジアのエチレンメーカーが減産態勢を維持しているほか、米国からのカーゴの流入が減少しているため、品薄感が継続している。このほか、原料コストの指標となるナフサ相場の上昇も強材料となった。当週の取引では、2月中国着の北東アジア品が955ドルで成約された。また、4月着の米国品が950ドルで成約された。
アジアのプロピレン相場は中国正月前の取引が一巡しつつある。
アジアのプロピレン市場では中国正月に近づくにつれ、取引が閑散となった。供給にタイト感がある一方、需要家の買い気も強くない。
アジアのブタジエン相場は堅調に推移。
アジアのブタジエン市場では売り物が限られている一方、需要家の多くが3月着の買いを終えていないなか、需給に引き締まり感がある。
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