原油・コンデンセート=1月15~19日:バスラヘビーの相場が急騰、割高感薄れ
イラク産の2月積みバスラヘビー原油(BH)の市況連動相場が急上昇した。OSP市況に対するディスカウントは1月19日時点で47~52セントとなった。値ごろ感を強めた一部の需要家がスポット購入を再開した。中国の栄盛石化(Rongsheng Petrochemical)は1月16日に締め切った3月積み原油を対象とした買い付け入札で、BHを100万バレル購入した。価格はOSP指標に対して50セント前後のディスカウントとなった。栄盛石化は今回、イラク石油販売公社(SOMO)が15日に確定した2月積みBHのOSPに対する評価を高め、唱えを引き上げ買い付けに動いた。シンガポールのトレーダーは、2月積みBHのOSP(公式販売価格)に関して「アラブミディアム原油(AM)やアラブヘビー原油(AH)に比べ前月からの下げ幅は小幅少なかったものの、BHのOSPはドバイとオマーンの平均値に対して3.80ドルのディスカウントまで引き下げられており、供給余剰感はあるものの、これまで強まっていた割高感自体は薄れている」と指摘した。
【アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ】 ブラジル産原油の商いでは、中国国際連合石化(ユニペック)が1月上旬、4月着のブラジル産原油を大型原油タンカー(VLCC)4隻分(計800万バレル)を手当てした。油種はトゥピ原油が含まれる。成約価格は、中国到着ベースでDTDブレント原油指標に対して3.00ドル台のプレミアムとなった。ユニペックは3月着ベースでも2,000万バレルもの大量のブラジル産原油を中国着ベースで購入していた。
【南方】 ベトナム国営PVオイルが実施した3月積みランドン原油の販売入札は、タイ石油公社(PTT)が落札した。落札価格はDTDブレント原油指標に対して4.00ドル台後半~5.00ドルのプレミアムとなった。ベトナム時間1月15日14時応札の締め切り、同16日18時に有効期限で実施されたこの入札の対象は、3月12~18日積み1カーゴ(20万バレル)だった。
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