石油化学=1月15~19日:プロピレン堅調、石化メーカーによる買いで
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は小幅なレンジ内で推移した。中国では2月10~17日の中国正月連休の前後に最終製品工場が停止する。このため、PXやPTAなどポリエステルチェーンの製品需要が低下するとの懸念もある。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、売り物が限られるなか、商談に活発さが見られない。北東アジアのエチレンメーカーはスポット販売を避けるため、エチレンを減産している。また、パナマ運河の通航が制限されているほか、紅海ではフーシ派による攻撃を受け船舶が通航を見合わせているため、米国品や中東品のアジアへの流入量が減少していることも背景にある。一方で需要も弱いため、相場が押し上げられる様子は見られない。
アジアのプロピレン相場は堅調となった。
アジアのプロピレン市場では東南アジアの一部石化メーカーが積極的に買い付けていることを受け、相場の基調が強まった。
アジアのブタジエン相場は引き続き堅調に推移。
アジアのブタジエン市場では売り物が少ない一方、需要家の買い気は依然として見られるなか、相場の基調が強い。
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