LPG=1月8~12日:極東着は軟調、供給潤沢で
CFR極東:
先週の極東着市場は、供給余剰感に伴い軟化した。Rim Asia Indexは11日時点で、プロパンが607.50ドル、ブタンが623.50ドルといずれも12月26日比31.50ドル安となった。パナマ運河経由の運航が順調で、この航路を経由して極東に流入する米国産カーゴが散見。売り手がスポット市場に増加し2月着の相場は下落した。一方、相場の下落で中国でプロパン脱水素(PDH)プラントを操業するプレーヤーの買い気は回復。複数のPDHプレーヤーが買い付け入札を通じ2月着を購入した。
FOB中東:
2月CPはプロパンが580ドル前後、ブタンが590ドル前後と予想されている。カタール国際石油製品販売会社(QPSPP)が16日応札の締め切り、17日応札の有効期限で販売入札を実施中。対象は2月25~28日積みプロパン/ブタン各2万2,500トン。このほかにも、韓国輸入1社が2月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを、米メジャー1社が3月積みで同荷姿を販売可能。売り手が散見される一方、東南アジアやインドからの需要は振るわず、中東産ブタン付きカーゴの需給には緩和感が漂う。
日本国内:
1月の京浜の陸上相場は、プロパンが92,500~93,100円、ブタンが99,500~100,100円とともに軟化した。元売り1社がスポット販売に積極的で、スポット市場に売りものが溢れている。元売り1社はプロパンを92,000円台後半、ブタン99,000円台後半で売り唱えていた。ディーラー間の売唱えはプロパン93,100円、ブタン100,100円で聞かれている。この状況下、買い手は購入を急いでいない。買唱えはプロパン92,000円台半ば、ブタンが99,000円台半ばで伝えられた。