石油化学=12月21~25日:エチレンが大幅高、1月着のタイト感強まる
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は小幅安の展開となった。原油や誘導品のスチレンモノマー(SM)などの相場が軟調になる場面がみられたことを受けた。パラキシレン(PX)相場は同値圏での推移となった。鄭州商品取引所のPTA先物相場の動きに連動した。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は一段高に推移した。需要家の一部が1月前半着品の買付けに急遽乗り出した半面、韓国石化メーカー1社が定修を実施しているエチレン設備の再開を先送りする可能性が浮上したことから、需給の引き締まり感が強まった。このなか、1月前半着として1,040ドル、1,060ドルの成約が伝えられている。
アジアのプロピレン相場はいずれも強含んだ。
北東アジア市場では、韓国でYNCCのナフサクラッカーの定修明け時期が延期されたことに加え、SKアドバンスドのプロパン脱水素設備が先週末にトラブルで稼働停止したことを受け、韓国品の供給に引き締まり感が強まった。こうした状況下、相場の基調が強まった。
中国国内は取引が薄く、静かな商況となった。
台湾では、メーカー1社が入札を通し、1月積み1万トンを1,005ドルで販売した。米国に仕向けられるもよう。
アジアのブタジエン相場は、いずれも弱含んだ。
北東アジア市場では、韓国のロッテケミカルのナフサクラッカーが再開したことに加え、日本のENEOSのトラブルによるショートカバーが一巡したことを受け、需給タイト感が後退した。加えて中国国内相場が軟調となっているなか、需要家の買い気が弱まった。こうした状況下、相場の基調が弱い。
東南アジア市場では、タイPTTGCが1月末積みを対象に販売入札を実施した。