石油化学=10月26~30日:ブタジエン強含み、需給引き締まりで
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は同値圏での推移となった。誘導品であるスチレンモノマー(SM)相場の上昇が強材料となるものの、供給には潤沢感があり上値が重い。一方、パラキシレン(PX)相場は水準を切り下げた。原油相場が水準を切り下げたうえ、鄭州商品取引所でPTA先物相場が下落していることを受けた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含んだ。欧州ではメーカーが年末の在庫調整のためアジア向けの売り気を強めるとみられ、供給の潤沢感が増すとの観測がある。このなか、相場には先安観があり、需要家は様子見姿勢を強めている。北東アジア向けの商談では、週半ばにアイデアが買いは700ドル台半ば、売りは700ドル台後半と聞かれた。
アジアのプロピレン市場は、いずれも小幅安となった。
北東アジア市場では、中国国内相場が下げ基調となっているなか、需要家の買い気が後退し、輸入ベースの相場も弱含んだ。また、一部売り手に余剰玉が生じ、販売を急いでいたことも下げ要因となった。
東南アジア市場では、タイPTTGCが11月積みの販売入札を実施した。
アジアのブタジエン相場は、いずれも強含んだ。
アジアのブタジエン市場は、スポット玉の供給に引き締まり感が続いているなか、商談可能水準が切り上がった。アジア域内のナフサクラッカーの定修が続いている一方、誘導品の需要が堅調に推移しており、需給引き締まり感がある。
中国国内では、過熱感から買気が後退したものの、供給に余剰感が見られないなか、相場は引き続きに堅調さを維持した。