石油化学=9月21~25日:ブタジエン、需給タイト感受け一段高に
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は水準が切り下がった。週前半に原油相場が一時下落したことを受けた。また、供給の余剰感も相場を押し下げる要因となっている。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場も安値圏での推移となっている。アジアのPXメーカーに減産拡大の動きもみられるが、相場を押し上げるには至っていない。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は上昇した。10月着品に対して引き続き買い気を示す需要家がいる一方で、売り物は限られている。今後は、長期停止中または定修中のエチレン設備が再開する見通しのため、11月着品については品薄感が後退するとの見方が聞かれる。ただ、需要家が10月着品の買付けを見送った場合、11月品に対する買い気が強まり相場が下支えされる可能性もある。
アジアのプロピレン市場は、北東アジアおよび東南アジア相場は強含んだが、韓国積みはもち合った。
北東アジア市場では、全体的に商談が薄いなか、一部必要玉が手当てし終えていない需要家が引き続き買い気を見せていた。しかし、供給タイトな状況は変わりなく、相場の基調が強まった。
東南アジア市場では、設備に定修が相次いでいるなか、供給にタイト感が強く、商談水準が切り上がった。
アジアのブタジエン相場は、いずれも強含んだ。
北東アジア市場は、域外品の売り物が少ないなか、供給に引き締まり感が続いている。一方、ほとんどの誘導品相場が堅調に推移しており、ブタジエンに対する買い気が強い。こうした状況下、成約水準が切り上がった。
東南アジア市場では、スポット玉の売り物が少なく、ファームな商談が聞かれない。