LPG=9月21~25日: 相場は下落、原油安を受け
CFR極東:
極東着相場は先週、原油安を受けて下落した。Rim Asia Indexは24日時点でプロパンが376.50ドルと9月18日比3.75ドル安、ブタンが406.50ドルと同3.75ドル安。原油安に引き摺られた。冬場の需要期が近づく中、複数のプロパン単体が成約されたと伝えられている。欧トレーダー1社は10月後半着プロパン2万3,000トンを10月極東着市況対比13ドル前後のディスカウントで他の欧トレーダーに販売したもよう。一方、ハンファトタルが実施していたブタン単体の買付け入札は最終的に落札されなかったようだ。応札価格がハンファトタルの希望を上回ったことが背景にあると市場関係者はみている。この入札の対象は10月23~29日大山(デサン)着ブタン2万3,000トンだった。
FOB中東:
10月CP予想はプロパンが366ドル前後、ブタンが371ドル前後に下方修正された。需給緩和を受けた。10月積みでは、日本の元売り1社や欧トレーダー1社など複数のプレーヤーがFOB中東積みベースでの転売に積極的。10月半ば積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの売唱えは11月CP対比20ドルのディスカウントで聞かれた。クウェート石油(KPC)が23日締め切り、同日有効期限で実施していた販売入札は落札されなかったもよう。入札の対象は10月21~22日ミナアルアマディ積みプロパン/ブタン各2万2,000トンだった。西アフリカでは、アンゴラのソナンゴルが21日締め切り、同日有効期限で実施していた販売入札を欧トレーダー1社が落札していたようだ。ただ、価格は不明。対象は10月18~20日積みプロパン4万4,000トンだった。
日本国内:
10月渡しの商談水準は京浜と阪神でプロパン、ブタンいずれも46,300~46,800円。一部の売り手が10月CP確定前のスポット販売に関心を示している。元売り勢はプロパン46,000円台半ば~後半、ブタン46,000円台半ば~47,000円強でスポット供給中。これを受けて、ディーラー間では売唱えがプロパン、ブタンともに46,000円台後半で聞かれる。しかし、買い手はこの水準での調達に消極的。一部の買い手はプロパン、ブタンともに46,000円台前半での購入を検討している。