アジア石油製品=9月21~25日:韓国積み0.5%S重油は軟調、需要鈍化を映す
ガソリン 北東アジア積み92RONガソリン(MR船型)の市況連動相場は上昇。大連西太平洋石油化工(WEPEC)は22日、10月26~28日大連積みとして92RONガソリンMR船型の販売入札を開示した。また、中国海洋石油(CNOOC)は18日、10月20~21日華南積みの92RONガソリンMR船型を販売した。価格はFOBベースでシンガポール市況(92RON)に対し1.10ドルのプレミアムと伝えられた。CNOOCは今回カーゴの品質を変えているため、従来より割高な価格で成約されている。品質は、ガソリン添加剤のMTBEを最大5%から1%以下に変更した。
ナフサ 中東積みナフサ(LR船型)の市況連動相場は、前日から変わらず。クウェート国営石油会社(KPC)は、10月積みナフサを中東市況に対し10ドル台半ばのプレミアムで販売に至ったもよう。市場関係者によると、「中東積みナフサの市況連動相場は、10ドル台半ばのプレミアムで堅調に推移している」という。
中間留分 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は軟化。域内や、主要な向け先である豪州の需要が乏しく、スポット市場における買い気は限られているようだ。韓国の石油会社によると、10月積みの販売を試みているというが、ビッドが低く、なかなか折り合わない状況が続いている。
重油 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は下落。需給悪化を受けた。韓国ではバンカー需要も低調なことに加え、Sオイルがオンサン製油所の第2残油流動接触分解(RFCC)装置の不具合によって余剰となった低硫黄重油を「バンカー向けに最大量販売しようと試みるだろう」(韓国石油会社)とみられ、供給増懸念が高まっている。これによって、「韓国積み0.5%S重油の市況連動相場は、シンガポール市況(0.5%S)に対し10.00ドル前後のディスカウントで推移している」(同)という。
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