LPG=8月24~28日: 相場は需給緩和を受け軟化
CFR極東:
極東着相場は先週、需給緩和を受けて下落した。Rim Asia Indexは27日時点でプロパンが374.00ドルと8月21日比5.00ドル安、ブタンも376.50ドルと同2.50ドル安。ハリケーンの影響で9月後半に極東に到着するカーゴの遅れが懸念される一方、9月後半着の需給は、買い気の弱さを受けて引き締まっていない。この中、日本商社1社は9月後半着プロパン2万3,000トンを9月CP対比10ドル前後のディスカウントで購入した。10月前半着では、欧トレーダー1社がプロパン2万3,000トンを9月極東着市況対比3~4ドルのディスカウントで調達したと伝えられた。
FOB中東:
9月CP予想はプロパン373ドル前後に、ブタン362ドル前後に上方修正された。原油高を受けた。カタールやクウェート、アブダビの各中東産ガス社は9月積みのスポット玉を販売するだけの十分な在庫を抱えているようだ。さらに、中国輸入2社にも9月後半積みプロパン/ブタン混合玉の販売余地があるとみられている。需要面では、インドやインドネシアにターム供給契約を保有するトレーダー勢に9月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの需要が見込まれる。この他、欧メジャー1社は9月後半積みプロパン/ブタン各2万2,000トンをすでに転売したもよう。
日本国内:
8月渡しの商談水準は京浜がプロパン45,800~46,800円、ブタン44,800~45,500円。9月CP確定を前に一部の売り手が販売に動いている。元売り勢はスポット供給価格をプロパン46,500~47,000円、ブタン45,000~45,500円で提示している様子。売りポジションのディーラーは、プロパン46,000円台後半、ブタン45,000円台半ばで販売打診しているようだ。しかし、買い手はこの水準での購入に関心が薄い。9月も実需低迷が予想されることが背景にある。