国内石油製品=11月25~29日:陸上 月末にかけ灯油が堅調、寒気到来で実需が台頭
【陸上市況】
東名阪の製油所出しでは、月末にかけて灯油が堅調となった。寒気の到来で実需が盛り上がりをみせ、週を通して受注が集まった。ただ、前年の販売実績が低いために今年の販売枠を潤沢に抱える業者が乏しく、買いが優勢となった。一方、その他の油種はじり安の様相を呈した。販売が振るわない中、月次販売枠の消化売りが加速し、相場の上値を抑えた格好だ。29日には、12月商談に移行した。元売り各社が翌週の仕切り価格を大幅に引き上げるとの観測から値上げを進める業者が大勢を占め、相場は全油種一旦切り上がった。
【海上市況】
11月26日から12月渡しに移行したが、実質的な月変わりを前に、ガソリンをはじめ買いを急ぐ気配はなかった。灯油は、北日本で需要期に入ったものの、全国的には余剰感が強い。西日本で気温が高めに推移していることから、需要が伸び悩んでいることが背景にあるようだ。
28日に開札された防衛装備庁の軽油10万5,600klは、6割近くを伊藤忠エネクスが、約2割を中川物産が落札した。12月中に追加で1万klが公示される可能性もあるようだ。
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