JX石油開発=持続可能な航空燃料「SAF」の製造、米国の事業開発に参加
JX石油開発は米ルイジアナ州で開発中の持続可能な航空燃料(SAF)製造事業に参画する。同社が手掛けるのは、住友商事と米ストラテジック・バイオフューエルズが共同で進めるSAF製造プロジェクト。JX石油開発と住商は同事業にJX石油開発が参画するための契約を締結した。プロジェクトでは間伐材など木質バイオマスをガス化・合成し、SAFと再生可能ナフサ(RN)を製造する。2029年に年約12万キロリットル(kl)の生産能力を持つ設備の商業稼働を開始する計画。12万klのうちSAFの予定量は約83%。 JX石油開発と住商の10日の発表によると、プロジェクトでは、製材所で生じた廃材などを燃料としてバイオマス発電(設備の出力:8万6,000kW)を行い、SAFとRN製造のための電力として活用する。加えて、SAF・RNの製造やバイオマス発電で排出する二酸化炭素(CO2)を回収し地下に圧入する「CCS(CO2回収・貯留)」も実施し、事業全体のCO2排出量をマイナスにする「ネガティブエミッション」も目指す。CO2圧入の予定量は年136万トン。両社は今後、それぞれの子会社を通じ、大気中のCO2を直接回収・貯留する「DACCS」やそのほかのCCS、CDR(CO2除去)についても事業化を検討するという。
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