横浜市=環境配慮型メタノール、港内の船舶間供給で2社と覚書締結
横浜市はこのほど、海運大手のAPモラー・マースク(デンマーク)、三菱ガス化学と環境配慮型メタノールなどの船舶間供給(バンカリング)を横浜港で実施をするため覚書を締結した。12月27日の発表によると、供給方法などについて連携して検討し、メタノールのバンカリング実現に向けて取り組む。 現在、主に天然ガスから製造されているメタノールについては、バイオマス原料などから生成され二酸化炭素(CO2)排出が少ない「グリーンメタノール」を含めて情報を交換する。需要動向や生産、開発状況、安全対策についても情報を集め、横浜港でのメタノールやグリーンメタノールのバンカリング実施に向けて必要となる港湾施設の整備や運用方法を検討する計画。 マースクは2023年10月、グリーンメタノール燃料に対応可能な世界初のコンテナ船をバルト海航路に就航させた。同社の12月の発表では、24隻のグリーンメタノール対応型コンテナ船を発注済み。発注した船舶の積載可能なコンテナ数は、6隻が1万7,000TEU(20フィートコンテナ換算)、12隻が1万6,000TEU、6隻が9,000TEU。このうち1万6,000TEUのコンテナ船は2024年から引き渡される予定という。
(マースクのグリーンメタノール船舶間供給の様子、2023年7月・シンガポール港) 写真の出所: 横浜市 発表資料
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