LPG=国際セミナー、アジアの需要34%増加へ
エルピーガス振興センターが3月5~6日にわたり開催したLPガス国際セミナーで、NGLストラテジーのマイケル・パナス氏は2024年のアジアのLPガス需要が2023年から34%増加するとの見通しを示した。南アジアおよび東南アジアの卸売り市場の需要増加や極東地域の石化需要の増加が期待されるという。一方、極東ではガスプラントや製油所の立ち上げが追い付いていないことからLPガス供給量の伸びは限定的との見方が寄せられた。
中東では、供給増が見込まれる。サウジアラムコのガーダー・アル・ハミディ氏は、ジャフーラ プロジェクト(Jafurah project)を発表した。同プロジェクトではシェールガスの産出に加え、LPガスの生産増も見込まれているものの、現時点では具体的なLPガス生産量は明らかになっていない。ジャフーラ プロジェクトで得られたLPガスは海外向けの輸出が計画されている一方、サウジアラビア国内の石化向けにも一部供給される予定だ。
拡大する需要に対し、新造船の投入も予定されている。ギブソンブローカーズのリアン・マン氏は、2024年に計20隻の新造船が投入されるとの見通しを示した。さらに、2024年以降も各年20隻ずつ新造船が投入されていく予定のようだ。
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