10日 原油は小動き、イスラエルとハマス停戦協議の見定め
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ5セント高の85.28ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同6セント高の89.48ドル/バレルと、いずれも小動き。 アジア時間10日午前の原油相場はほとんど膠着状態に近い。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「市場関係者はイスラエルとイスラム組織『ハマス』の停戦協議の行方を見定めたい」と指摘した。イスラエルとハマスはエジプト、カタール、米国を通して停戦交渉を続けているが、交渉は難航している。イスラエルのネタニヤフ首相はパレスチナ南部のラファへの軍事侵攻を示唆しており、中東情勢には依然として注目が集まる。 一方、イランの革命防衛隊の幹部がホルムズ海峡の封鎖の可能性を述べたことについて、同氏は「口頭で牽制する意味合いが強い」と指摘した。 このほか、米中経済や米国の金利動向が目先の注目点。10日には米国の消費者物価指数(CPI)の公表が控えている。 日経平均株価は前日比128円5銭安の3万9,645円8銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.74円と、前日の17時時点(151.91円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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