21日 原油は反落、バイデン氏の脱炭素政策推進が弱材料
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ29セント安の53.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同30セント安の55.78ドル/バレルと、ともに反落している。 アジア時間21日午前時点で、原油相場は反落している。米民主党のバイデン氏が20日、第46代米大統領に就任したことを受け、同氏による経済政策が米景気を押し上げるとの期待感からNYダウ株式相場は史上最高値を更新。しかし、米国とカナダ間におけるキーストーンXLパイプライン建設認可の撤回を就任初日の大統領令のリストに含んでいることなど、脱化石燃料政策の推進が鮮明になりつつあることが、原油相場にとって弱材料視されているようだ。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは「株高にも拘らず原油が安いのは印象的で、脱炭素政策による長期構造的な変化の兆しが原油相場を押し下げている」と述べた。 日経平均株価は前日比222円68銭高の2万8,745円94銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.57円と、前日の17時時点(103.75円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 91.51 (↑1.91)
|