6日 原油は大幅続落、欧米の新型コロナ感染拡大で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日比74セント安の38.05ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同73セント安の40.20ドルと、いずれも大幅に下落している。 欧米の新型コロナウイルス感染拡大が原油相場に影を落としている。第一商品フューチャーズ24の村上孝一課長(=写真)は、「欧州で新型コロナの感染が拡大し、ロックダウンを実施する国も出ている。このため景気が減速し、エネルギー需要が後退するとの見方が強い」と指摘。さらに米国では新型コロナの一日の新規感染者数が過去最多の10万人を超えるなど、新たな不安材料も出ている。「米国ではロックダウンの措置は取られていないが、感染者の増加で同国のエネルギー需要が減る可能性もある」(同氏)と述べた。このほかに米大統領選により経済対策が後回しにされているため、経済の先行きに不透明感が生じ、売りが加速しているようだ。 一方、原油相場の下落でOPECが一段の減産に踏み切る可能性があるという。強弱材料の綱引き状態が続くものの、弱材料が強く、「40ドルを超えるのは相当難しい」(同氏)との見方を示した。 日経平均株価は前日比234円30銭高の2万4,339円58銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.62円と、前日17時時点(104.31円)からドル安・円高方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):70.48(↑0.60)
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