22日 原油は反落、高値警戒感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は、前日比77セント安の33.15ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は、同81セント安の35.25ドル/バレルと、いずれも反落している。 前日の欧米時間で、WTI、ブレントともに約2カ月半ぶりの高値を付けたことから高値警戒感が台頭し、アジア時間では売りが先行している。第一商品フューチャーズ24の村上孝一課長(=写真)は「ここ数日の急速な上昇に加えて、米国では25日が休日であることから、ポジション調整の売りも優勢となっている」との見方を示した。 また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため実施されてきた行動制限が部分的に解除され、各国で経済活動が再開されたことで、需要回復期待から相場が上昇してきた。しかし、ここにきて「制限解除による感染拡大の第2波発生への警戒感が、上値を抑えている」と村上氏は指摘した。 一方、新型コロナへの対応を巡って、米中の対立が再燃している。村上氏は「全国人民代表大会で現在審議されている香港の治安法制が成立すれば、両国の対立がさらに激化する公算が大きい。二大経済大国の関係悪化への不安が弱材料として働いている」と付け加えた。 日経平均株価は前日比88円64銭安の2万463円67銭で推移している。ドル円相場は1ドル=107.55円と、前日17時時点(107.78円)からドル安・円高方向に振れている。 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):56.02(↑1.09)
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