中国=2020年の独立系製油所向け原油輸入、割当量は前年並み
中国商務省は、2020年の国内独立系製油所向けの原油輸入割当量を、2019年並みの2億200万トンとする意向を示した。 2020年には新たに、いずれも国営の広東省の中科石化や福建省の古雷製油所などが稼働を開始する予定。独立系製油所では新規稼働の予定はなく、数に変更はない。このため使用する輸入原油の数量にも変更はないとみて、政府は独立系向けの割当量を据え置くこととした。 独立系向けの今年1回目の輸入量は1億383万トンの見込みで、前年より1,399万トン増。一方、2回目は5,388万トンで、どう297万トン減。2回目の数量は通常より2カ月早い発表となった。例年の発表は6月末あるいは7月初頭。今年は国際原油価格が安いため、コスト抑制や高い精製マージンを期待できるためという。また、中国では新型コロナウイルスの感染が 収束しつつあり、経済活動が再開していることも背景にある。今年は既に割当量全体の78%にあたる1億5,771万トンを調達することになる。
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