中国=恒力石化がジェット燃料油の販売権獲得、独立系で初
中国民用航空局(CAAC)はこのほど、恒力石化が生産したジェット燃料を商業用として認定した。これによって恒力石化はジェット燃料の販売許可を得た最初の独立系企業になるとともに、中国政府から生産と販売の両方を許可された最初の独立系精製会社となった。
この許可によって、恒力石化は中国航油(China Aviation Oil)へジェット燃料を供給することが可能となり、販売チャネルを大幅に拡大。ただし、恒力石化がジェット燃料を輸出する場合には、あらためて当局へ輸出枠の割り当てを申請する必要がある。
恒力石化がジェット燃料の生産者に加わったことで、中国の輸入依存率が低減されるとともに、エネルギー安全保障が強化された。同時に、同国の民間の航空運輸ビジネスが急速に成長する中で、大幅に拡大するジェット燃料需要に対応するものとなっている。さらに、航空会社にとって価格の安定化とコスト低下をもたらし、国際航空業界における中国企業の競争力の向上にも貢献することになる。
遼寧省大連市の長興島に位置する恒力石化の年産2,000万トンの精製・石化複合プロジェクトは、今年5月に操業を開始した。このプロジェクトは年間2,000万トンの原油処理能力を持ち、1,150万トンの残渣油水素化処理装置、960万トンの改質装置および450万トンのアロマ製造装置、さらに130万トンの複合脱水素化装置を備えている。
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