石油化学=9月9~13日:原油安で、芳香族製品が一時急落
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週半ばまで大きく下落した。主に原油相場の急落を映した。また、PXについては、川下のポリエステル製品の需要が低迷している一方、PXは供給圧力が強く需給は緩い。このため、PXとナフサの価格差はこのところ縮小傾向にある。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン市場では、需要家が先安観から様子見姿勢を見せている。このところの原油安に伴い、原料コスト指標となるナフサの相場も軟化し、ナフサ相場とエチレン相場の格差が拡大していることが背景。また、9月品の商談時と比べて定修やトラブルのため停止しているエチレン設備が少なく、需給が緩和しているとの指摘もある。
アジアのプロピレン市場は軟調となった。
北東アジア着の市場では、原油市況が下げ基調となっているなか、需要家の買い気が後退している。一方、東南アジア品の供給に潤沢感があるなか、需給に緩和感がある。
韓国積みでは、石化メーカー1社が10月積みについて販売入札を実施した。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社が誘導品であるポリプロピレン設備が稼働停止していることを受け、原料であるプロピレンをスポット販売している。
アジアのブタジエン相場は強含んだ。
北東アジア着の市場では、このところ中国国内相場が堅調となっているなか、同国の需要家の買い気が強まった。こうした状況下、成約可能水準が切り上がった。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が10月積みについて販売入札を実施した。
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