原油・コンデンセート=8月12~16日:10月キマニスの供給回復
中東 アブダビ産原油の10月積み商いでは、ダスに成約情報が寄せられた。北東アジアのエネルギー企業と見られる需要家が12~13日にかけて、価格が不明ながら、少なくとも50万バレルを手当てしたもよう。10月積みのダスに対しては、例月に比べスポット需要が少なめになるとの見方が根強く残る。複数の市場関係者は、主力の需要家であるENEOSとコスモ石油が、いずれも10~11月にかけて製油所で定修を実施する予定になっていることから、両社が買い付けを大きく減らすと見込んでいる。イラク産の商いでは、イラク石油販売公社(SOMO)は13日、長期契約者向けとなる9月積みを契約どおり供給すると伝えた。バスラミディアム(BM)、バスラヘビー(BH)とも前月に続き、契約者が要請する引き取り予定、いわゆるノミネーションどおりに供給する。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 入札関連では、インドネシアの国営プルタミナが10~11月着のスウィート原油の買い付け入札を開示し、14日に締め切った。応札の有効期限は16日。今回の入札では、プルタミナが運営するバロンガン製油所(日量15万バレル)向けに購入する。スーダン産原油の商いでは、マレーシアの国営ペトロナスは14日に締め切った9月積みのナイルブレンドの販売入札で、対象となる9月21~23日積みの100万バレルを販売した。価格の詳細は不明ながら、買い手は前回に続き欧州のビトールだった。
南方 10月積みマレーシア産の商いでは、キマニスの供給プログラムが確定した。供給量は計6カーゴ(各60万バレル)と、例月の水準に回復した。内訳は、マレーシア国営ペトロナスが10月2~6日、7~11日、24~28日積みの計3カーゴ、英シェルが10月13~17日積みを、米コノコフィリップスが10月19~23日積みを、ブルネイエナジーサービストレーディング(BEST)が10月30日~11月3日積みをそれぞれ1カーゴ取り扱う。入札関連では、プルタミナがTPPI向け10月着コンデンセートの買い付け入札を通じて豪ウィートストーンを調達した。売り手は米シェブロンだった。
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