原油・コンデンセート=7月22~26日:GSが10月着フォーティーズを購入
中東原油/コンデンセート 8月積みのイラク産バスラミディアムは、複数の成約が聞かれた。中国海洋石油(CNOOC)、露系エネルギー企業ルクオイルおよび欧グレンコアが、いずれも100~200万バレルをFOBベースで販売した。価格は、OSP指標に対して20セント台のプレミアムとなった。ベースとなるOSPが、アジア向けもしくは欧州向けだったかは現時点で判然としないが、いずれもカーゴを調達した買い手が船舶を仕立てたうえで欧州もしくは地中海へ仕向けるもようだ。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 北海産原油のアジア向けの商いでは、韓国のGSカルテックスが10月着のフォーティーズを計200万バレル購入していたと伝えられた。売り手は欧州のマーキュリア。価格はCFRベースでドバイ市況に対して2.50ドル前後のプレミアムだったようだ。DTDブレントベースだと、CFRで1ドル台前半から半ばのプレミアムに相当する。背景は不明ながら、価格は通常の相場水準よりは低いもよう。韓国勢などアジアの需要家は、WTIミッドランドなど米国産原油の手当てを優先しており、フォーティーズはこのところほとんどアジア向けに流入していなかった。
南方原油/コンデンセート 入札関連では、インドネシアの国営プルタミナが11日に締め切った入札を通じて、8月積みマレーシア産ラブアンを購入したと伝えられた。落札価格は不明ながら、売り手は欧グレンコアだったと伝えられた。豪アンポールが上記のカーゴを保有していたが、グレンコアがアンポールの代理でこの入札に参加したようだ。アンポールが8月積みラブアンを欧トラフィギュラから購入していた。一方、プルタミナは上記の入札を通じて、ラブアンに加えて、アンゴラ産カビンダなども調達している。
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