原油・コンデンセート=7月15~19日:8月イクシスとNWSCが急騰
中東 9月積みカタール産コンデンセートの商いでは、国営カタールエナジー(QE)が実施した9月積みL.S.C.を対象とした販売入札では、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ国営石油会社(ENOC)と韓国の現代オイルバンクが各50万バレルを落札した。いずれのカーゴかは不明ながら、落札価格はドバイ市況に対して1.80ドルおよび2.10ドルのそれぞれディスカウントとなった。9月積みダスの商いでは、ENEOSが仏トタルエナジーズおよびアラムコトレーディング(ATC)から各50万バレルを手当てした。またコスモ石油は、トタルエナジーズから1カーゴを手当てしたのに続き、伊炭化水素公社(ENI)からも50万バレル調達した。いずれも成約価格はドバイ市況に対して80セント台のプレミアムとなった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 10月着米国産原油のアジア向けの商いでは、中国国際連合石油化工(ユニペック)がマーズを100万バレル手当てした。詳細は不明ながら、同社はFOBベースで購入し、同カーゴは10月に到着する予定と伝えられた。一方、ブラジル産原油のアジア向け商いでは、ユニペックが10月着のトゥピ200万バレルを購入した。売り手は英シェル。価格はCFRベースで9月積みDTDブレントに対して2ドル台後半のプレミアムだったと伝えられた。域外産コンデンセートのアジア向けの商いでは、米マラソン石油が8月上旬積みの入札を通じて赤道ギニア産アルバをFOBベースでDTDブレントに対して8ドル台のディスカウントで販売した。買い手は欧州のトラフィギュラだったもよう。
南方 9月積みコンデンセートの商いでは、豪ウッドサイドが、9月13~17日積みNWSCを販売した。買い手は中国中化(シノケム)で、成約価格はFOBベースでDTDブレントに対して3ドル台半ば~後半のディスカントだった。9月積みベトナム産の商いでは、ベトナム国営PVオイルが実施したチムサオの販売入札は、豪アンポールがDTDブレントに対して7ドル前後のプレミアムで落札した。9月積み豪州産の商いでは、INPEXが入札を通じて9月22~26日積みイクシスコンデンセート(65万バレル)を販売した。落札者は太陽石油だった。落札価格はFOBベースでDTDブレントに対して3ドル前後のプレミアムで、市場予想を大幅に上回った。
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