LNG=6月24~28日:関西電力がカーゴ購入
DES北東アジア相場は先週、期近着が一時12.65~12.75ドルで推移した。気温の上昇に伴いアジアの需要が意識されやや強含んだ。このなか、日本勢の売買が目立った。 関西電力は6月25日に締め切った入札で、7月31日~8月2日着を中国海洋石油(CNOOC)からカーゴを購入した。価格は12.50ドルだった。「あらためて高気温とともに需要の伸びが意識されたことで、購入に動いたのだろう。入札における条件では到着予定日が限られているが、実際には夏場であればいつでも受け入れるのではないか」(トレーダー)。 東邦ガスは26日に応札を締め切った入札で、価格などの詳細は明らかではないものの、10月1~31日着カーゴを販売した。需要が悪化しており、余剰玉が発生しているもよう。「中京地域ではトヨタにおける認証不正問題による生産停止を背景に、経済活動が鈍化している」(日本企業)。また、ガス会社は全般的に高在庫を抱えているとみられている。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 エジプト国営ガス会社(EGAS)は25日締めの買い入札を通して、7~9月着を合計で20カーゴ購入したもよう。当初は17カーゴを購入する予定だったが、追加で3カーゴを購入したとみられている。
フィンランド国営ガスム(Gasum)がロシア産LNGの輸入を停止すると表明した。欧州連合(EU)がEU域内に輸入したロシア産LNGの第三国への再輸出を禁止することに合わせて、フィンランドが独自の制裁を行う格好だ。ガスムはロシア軍のウクライナ侵攻以降、ロシア産パイプラインガスの輸入を停止した一方、2023年から露ビソーツク(Vysotsk)基地(年産70万トン)出しのLNGを月に数カーゴ輸入している。
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