LPG=9月6~10日: 相場は原油安と需給緩和を背景に軟化
CFR極東:
極東着相場は原油安と極東向けプロパンの需給緩和を背景に下落した。9月後半着プロパン4万8,000トンが9月極東着市況対比7.5~8.0ドルのディスカウントで成約されたもよう。また、中国向けでは、10月前半着プロパン2万3,000トンが10月極東着市況対比2~3ドルのディスカウントで、10月後半着プロパン2万3,000トンが10月極東着市況対比4ドルのディスカウントでそれぞれ落札されたと伝えられている。Rim Asia Indexは9日時点で、プロパンが720.75ドルと9月3日比8.25ドル安、ブタンが725.75ドルと同8.25ドル安。
FOB中東:
10月CP予想はプロパン、ブタンともに690ドル前後と横ばい。10月積みでは、北海産ガス1社がプロパン/ブタン各2万2,000トンを10月CP対比ディスカウント圏で物色中と伝えらえた。一方、トルコ系トレーダーなど一部のプレーヤーに同荷姿の販売余地が見込まれている。アブダビ産ガス1社は10月積みアクセプタンスを通達した。大きな遅れや前倒しはなかった様子。
日本国内:
先週の陸上市場は、京浜のプロパン相場が需給の緩みを受け下落した。複数の売り手に販売余地があり、売唱えは81,000円台後半~82,000円台前半で聞かれた。一方、買い気は鈍い。8月のターム玉の消化が予定数量に達しなかったことから、9月渡しのスポット調達を控え、ターム玉の消化を優先する向きが散見されている。また、9月CP確定前の元売り勢のスポット供給で需給がバランスしている買い手も多い様子。先週前半にはプロパン81,000円台後半での成約も聞かれたが、販売量は50トンと少量に留まった。海上市場では、中京のディーラー1社が実施した9月末三河湾ガスターミナル向け、プロパンとブタン各1隻を対象とした買付け入札が締め切られた。複数の元売り勢が参加したと伝えられているが、結果は明らかになっていない。