LPG=4月12~16日: 供給増加で相場は下落
CFR極東:
極東着相場は先週、5月着の供給増加を受けて急落した。パナマ運河の混雑緩和を受けて、複数の売り手が市場に浮上した。このなか、5月前半着プロパン2万3,000トンが12日に5月極東着市況対比21.5ドルのプレミアムで、5月後半着プロパン2万3,000トンが5月CP対比43ドルのプレミアムでそれぞれ成約された。Rim Asia Indexは15日時点でプロパンが527.25ドルと9日比21.00ドル安、ブタンが483.25ドルと同25.00ドル安。
FOB中東:
5月CPはプロパン485ドル前後、ブタン455ドル前後で予想されている。複数の売り手に販売余地がある。カタール産ガス1社が5月後半積みプロパン4万5,000トンの販売入札を実施中。クウェート産ガス1社にも5月積みプロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トン、もしくはプロパン/ブタン各2万2,000トンの供給余地があるとみられる。需要面では、日本元売り1社に5月前半積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの調達余地がある様子。加えて、欧トレーダー1社も5月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの購入に関心を示しているようだ。
日本国内:
京浜の4月渡しはプロパンが70,100~70,300円、ブタンが67,000~67,300円に下落した。5月CPが4月CPを下回るとの先安観を受けて、複数の売り手が唱えを引き下げた。しかし、プロパン、ブタンともに実需が弱いことから、買い手はスポット購入に慎重な姿勢を取っている。ディーラー1社は13日にブタン100トンを67,000円台前半で購入した。