原油・コンデンセート=4月5~9日:アラブライト、5月OSPは前月から40セント引き上げ
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが4日にターム契約者に通知した5月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)がドバイとオマーンの平均に対し1.80ドルのプレミアム。前月から40セント引き上げられた。指標となるドバイペーパーのバックワーデーションが拡大。サウジアラムコは、徐々にではあるものの、需要が回復基調に転じていると判断したとみられる。また、ブレント原油とドバイ原油のEFSが2ドル後半~3ドル前後と高水準で推移していることで、価格がドバイ市況に連動する中東産原油が域外産に比べて割安に留まるとの見方も、今回の値上げの要因とみられている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 6月中国山東省着のブラジル産トゥピの市況連動相場は上昇した。需要改善期待から相場が上昇した。中国の独立系石油会社向けに、6月着トゥピの成約情報が寄せられた。売り手の詳細は不明だが、価格はDES山東省ベースでICEブレントに対して80~90セントのプレミアムと伝えられた。北東アジアのプレーヤーは「期近5月着の需要は弱いが、主要な需要家である中国独立系石油会社の定修が終わることから、6月着相場は需要が底打ちしたと見られる」と指摘した。
南方原油/コンデンセート 期先6積み南方産コンデンセートの商いでは、暫定的ながら豪州産NWSCの供給スケジュールが明らかになった。供給量は全体で2カーゴ各65万バレルと、例月よりも1カーゴ程度少ない。メインテナンスの予定などは今のところ伝えられていないため、通常よりも供給が少ない背景は不明。6月積みの内訳として、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが6月4~8日積み、三井物産が14~18日積みを扱う。東南アジアのプレーヤーは、「西豪州に上陸する予定のサイクローンの進展具合が不透明なため、船積み日程が決定していないだけで、後に後半積みに1カーゴが追加されるのではないか」と指摘した。 |