原油・コンデンセート=2月22~26日:パラマウントが4月エスポを販売
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが3月初めにもターム契約者に通知する4月積みアラブライト(AL)のOSPについて、複数の市場関係者が前月から30セント前後の上方修正を視野に入れている。インドの堅調な需要や、日本の需要家の継続的な購入姿勢を背景に、指標となるドバイペーパーのバックワーデーションが拡大したためだ。ブレント原油とドバイ原油のEFSが拡大したことも、中東産全体の需要増加を後押しする結果となった。ただ、「4月積みオマーンの相場の上下動が激しかった。これをサウジアラムコがどのように評価するかに注目している」(シンガポールのトレーダー)。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 4月積み東シベリア産エスポの市況連動相場が軟化した。パラマウントエナジーが19日に締め切った3カーゴを対象とした販売入札で、中国化工(ケムチャイナ)と中国海洋石油(CNOOC)にドバイ市況に対して1.70~1.80ドルのプレミアムで販売したと伝えられた。この入札の後、露生産者ガスプロムが、入札経由で中国国際連合石化(ユニペック)に1カーゴをドバイ市況に対して1.50~1.60ドルのプレミアムで販売した。4月積みエスポは、トレーダーがカーゴを抱えているとみられるが、原油の絶対値の上昇に伴い製品の精製マージンが悪化傾向にあることから、中国の需要家の買い気が引いているとの指摘が寄せられた。
南方原油/コンデンセート 4月積みマレーシア産ラブアンの市況連動相場が下落した。需要が限られることが相場を押し下げた。「競合なるアフリカ産の動きも鈍いなか、マレーシアなど南方産原油に対する需要も決して強くない」とシンガポールのトレーダーは指摘した。欧州のトラフィギュラは25日の市場でラブアン1カーゴを販売したようだ。買い手はタイの需要家で、価格はDTDブレントに対して1ドル台後半から2.00ドルのプレミアムだったようだ。一方、同成約に先立ち、マレーシアの国営ペトロナスは4月末積みのラブアンをDTDブレントに対して2.00ドルより大きいプレミアムで販売している。その後、同カーゴの買い手は欧州のビトールだったと伝えられた。 |