国内石油製品=2月15~19日: 東名阪の陸上製油所、元売り上げで相場堅調も週末弱含み
東名阪の陸上製油所出し市場では、ENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を大幅に引き上げたため、卸各社が一斉に値上げを進めた。原油相場が総じて堅調に推移したため、元売り各社が翌週の仕切り価格も大幅に引き上げるとの観測から先高観が強かったことも値上げを後押しした。これにより相場は堅調に推移した。しかし、週末に原油、先物相場が急落したため、先高期待が一気にしぼみ、にわかに売り気が頭をもたげた。積み上げらた在庫が一気に放出されるや、製油所出しの販売枠を抱えた卸各社が追随した。ただし、市況月間平均玉、週決め玉などはコストがほぼ固まっていることから、値下げ余地は小さく相場の下げ幅は限定的だった。
13日夜に福島沖で発生した地震の影響でENEOSの仙台製油所、根岸製油所、出光興産の千葉製油所、東亜石油水江工場などの稼動が止まった。ただ、地震による損傷はなく、根岸、水江などの製油所は順次稼働が再開したようだ。一方、仙台製油所は緊急停止したため、出荷設備内で燃料が固まるなどの事態が起こったことから稼働再開は他の製油所よりも時間がかかりそうとの見方が伝えられた。
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