LPG=1月11~15日: 強弱材料が入り混じり、値動きの激しい展開に
CFR極東:
極東着相場は先週、値動きの荒い展開を見せた。週の前半は極東着カーゴの需給が緩み、相場は急落。しかし、週の半ば以降は米国内での需要増加を背景としたモントベルビュー市況の上昇に引っ張られ、プロパン相場が値を戻した。また、日本元売り勢が都市ガス会社向けに複数の2月後半着プロパン単体を購入したとみられている。一方、ブタンは買い気が弱いまま。このため、プロパンとブタンの格差が大きく開く格好となった。Rim Asia Indexは14日時点でプロパンが677.50ドルと8日比0.50ドル安、ブタンが597.50ドルと同73.50ドル安。
FOB中東:
2月CPは現時点でプロパン620ドル前後、ブタン580ドル前後と予想されている。ブタン需要の弱さを受けて、2月CP予想上のプロパンとブタンの格差も40ドルに広がった。スポット市場では、2月積みプロパン/ブタン同率玉の商談水準が2月CP対比30ドル台後半のディスカウントに沈んでいる。また、カタール産ガス1社が実施していたプロパン/ブタン同率玉の販売入札は落札に至らなかったもよう。対象は2月下旬積みプロパン/ブタン各2万2,500トンだった。
日本国内:
阪神の1月渡し陸上相場はプロパンが58,700~59,300円、ブタンが59,700~60,300円と横ばい。一部の元売りは都市ガス向けの供給増に伴い、在庫が大幅に低下しているようだ。この中、売りポジションのディーラーは堺出しプロパンを59,000円台前半、ブタンを60,000円台前半で販売打診している様子。一方、2月CPが1月CPを大幅に上回るとの予想を受けて先高観が広がる中、月末に駆け込み需要の発生が見込まれている。