原油・コンデンセート=1月4~8日:2月サウジALOSP、70セント上げ
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが7日にターム契約者に通知した2月積みのOSPフォーミュラは、主力油種のアラブライト(AL)がドバイとオマーンの平均に対し1.00ドルのプレミアム。前月から70セント引き上げられた。指標となるドバイペーパーの月間格差がバックワーデーションを維持したほか、サウジアラビアが2~3月に日量100万バレルの減産を自主的に実施するため需給が引き締まると見られることから、サウジアラムコはALの新OSPを上方修正した。シンガポールのトレーダーは「上げ幅は予想をやや上回ったが、サウジの減産の規模を考えると納得がいく範囲だろう」と指摘した。一方、一部市場関係者はALなど中質油種のOSPが予想より高い水準に設定されたと見方を示した。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート サハリン産ソコールの商いでは、インド石油天然ガス公社(ONGC)が8日締め切りで3月積みの販売入札を開示した。対象は1~7日積みの1カーゴ。これが3月積みソコールの最初の販売入札となる。ONGCは既報の通り、2月積みのソコールの販売入札を取りやめ、インド国内の製油所に持ち込んだ。一方、3月積みのソコールの供給は、上述のONGCのカーゴを含めて計11カーゴの予定と、供給は例月並み。ONGCには上述のカーゴを含めて計3カーゴの船積みが予定されている。また、サハリン石油ガス開発(SODECO)に3カーゴの割り当て、さらに米エクソンモービルと露生産者ロスネフチに各2~3カーゴの割り当てが予定される。
南方原油/コンデンセート インドネシア産原油の商いでは、米シェブロンが2~3月着のミナスを売り唱えているもよう。仕向け地などの詳細は明らかではないものの、DTDブレント指標に対して1ドル台のプレミアムとみられている。既報のとおり、インドネシアでは新型コロナウイルスの感染拡大による国内需要の減少した影響で国内向けの原油需要が後退したことが、今回の輸出再開につながった。シェブロンが売り唱えているカーゴは、タンク内の在庫などを含めたものとみられている。市場関係者からは「今後もまとまった量のミナスが外部販売されるだろう」(シンガポールのトレーダー)。
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