原油・コンデンセート=12月21~25日: ADNOC、2月もターム供給を削減へ
中東
アブダビ産原油の商いでは、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が、2月積みアブダビ産原油の供給を削減するとアジアのターム契約者に通知した。複数の市場関係者によると、削減幅はマーバンとダスが20%、ウムルルが5%、アッパーザクムは15~18%。北東アジアの需要家は「前月に比べると通知が早かった。市場の混乱を避けるため、早めに周知したようだ」と指摘した。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ
2月積みの東シベリア産エスポの市況連動相場は、ドバイ市況に対して2.25~2.35ドルのプレミアムに下落した。中東産原油のアブダビ産マーバンなどの相場の下落を受けた。また、中国勢を中心とする需要も一服しているようだ。露生産者ガスプロムは今週締め切った2月積みの販売入札でエスポを1カーゴ販売したと伝えられた。価格はドバイ市況に対して2.30ドル前後のプレミアムだったと伝えられた。
南方
2月積み豪州産ピレニーズの市況連動相場は、DTDブレント指標に対して9.75~9.85ドルに上昇。アジアにおける低硫黄バンカー燃料油および低硫黄重油の精製マージンが高止まり。これらの製品を生産するためのブレンド用の底堅い需要が豪州産重質原油の相場を支えている。豪BHPビリトンは18日に締め切った入札で5~9日積みのピレニーズ55万バレルを販売した。仏トタルはDTDブレント指標に対して9ドル台後半のプレミアムだった。
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