国内石油製品=12月21~25日:陸上 元売り仕切り上げで堅調、灯油は需給にタイト感も
【陸上】
東名阪の製油所出しは堅調に推移した。ENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングが仕切り価格を引き上げたため、値上げを進める卸業者が多かった。また、月次販売枠の消化を早々に終え、手持ちが若干ショートするプレーヤーも見受けられた。こうした業者がスポット市場で買いを進めたため、底堅く推移する油種もあった。とくに灯油は寒気の到来で需要が旺盛だったため、やや需給にタイト感がみられた。一方、軽油は上値が重たい状況が続いた。販売不振や生産過剰感から手持ちの余剰感が払拭できず、積極販売を続ける業者が少なくなかった。
【海上】
年内商談が終わり市場は閑散としていた。各元売りとも年内受渡しのオーダー締切り日を23日午前としていたため、各プレーヤーともそれ以降は市場から撤退しオペレーション業務に終始していた。21年1月渡しの商談を進める向きもか限られ、リラックスムードが強かった。週末には、バンカー重油取引の重要指標である内燃研価格の10~12月適用分が公表された。A重油は51,700円、適合油は48,000円でそれぞれ決着したようだ。
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