LPG=12月21~25日: プロパン高、ブタン安の展開に
CFR極東:
先週の極東着相場はプロパン相場が上昇。堅調な買い気を受けた。一方、ブタンの需要は鈍く、1月CP予想上でのプロパンとブタンの格差拡大を受けて、極東着相場でもプロパンがブタンを20ドル上回る格好となった。Rim Asia Indexは24日時点でプロパンが577.75ドルと18日比10.00ドル上昇した一方、ブタンが557.75ドルと同10.00ドル下落した。1月後半着では、22日にプロパン2万3,000トン2カーゴが593~594ドルに相当する水準で成約された。中国トレーダー1社は2月前半着プロパン2万3,000トンを調達したもよう。供給面では、華東輸入1社など売り手3社前後が1月末~2月初め着プロパン4万6,000トンを抱えているとみられるものの、極東への到着の遅れを懸念して現時点での販売打診を控えている。
FOB中東:
極東着相場の上昇を背景に、1月CP予想は先週、プロパンが500~505ドルに上方修正された一方、ブタンは480~485ドルとほぼ変わらず。プロパンは需給ひっ迫が顕在化したものの、ブタンは売り物が潤沢なようだ。1月20日~2月2日カタール積みプロパン4万4,000トンが成約されたと噂されているが、これは未確認。ただ、極東着市場で米国産プロパンの積極的な売り手が市場に見当たらないことから、複数のプレーヤーがこの中東産カーゴの購入に動いたとみられる。一方、ブタンを含むカーゴの供給は潤沢で、トルコ系トレーダー1社などの売り手が1月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを抱えている様子。
日本国内:
12月渡しの陸上相場はプロパンが57,300~57,800円、ブタンが58,300~58,800円で推移している。元売り各社は在庫が低く、スポット供給に消極的だ。一方、買い手の大半は需要動向の確認に徹しており、1月CP確定前のスポット調達を控えている。