電力=11月30日~12月4日:東が夜主導で上昇、西は太陽光増で昼下落
11月30日~12月4日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東日本が上昇した一方、西日本が下落した。東日本は、冬らしい気象動向が進み、夜間中心に需給引き締まり傾向が強まった。ただ、東日本の天気は前週に比べて晴れ間が広がり、太陽光発電は増えたため、昼間のうちピーク時が部分的に弱含んだ。一方、西日本は東日本ほど冷え込みが強くなかったが、天気は東日本と同様に晴れ間が多くなった。このため、太陽光発電の影響がピーク時だけでなく昼間全体的に広がり、昼間主導で需給がやや緩み、価格にも波及した。
週を通じた実勢高値は、30日受渡の西日本で付けた14.77円、実勢安値は2日受渡の西日本で付けた3.33円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比0.64円高の6.17円、東北は同0.57円高の6.14円、東京は同0.59円高の6.17円、中部、北陸、関西、中国、四国は同0.12円安の6.28円、九州は同0.04円高の5.79円だった。
11月30日~12月4日の9エリアの電力需要は127億8,819万5,000kWhとなり、11月23~27日の115億6,420万3,000kWhから10.6%増加した。なお、曜日を合わせた前年の12月2~6日の131億7,279万3,000kWhで、前年比では2.9%の減少となった。
JEPXの先渡市場では約定がなかった。
11月30日~12月4日の東京商品取引所の電力先物市場の約定結果は下記表のとおり。
11月30日~12月4日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
12月7日の週は、引き続き高めの気温で推移する日が多くなりそう。また、晴れ間の日も多くなる見通しで、太陽光発電にも恵まれると見られる。このため、価格は上値の重い日が続くと見込みで、概ね11月30日の週の価格と同様の水準になりそう。 |