国内石油製品=11月30日~12月4日: 陸上 元売り仕切り上げで市況上昇も週末にかけ売り優勢
【陸上】
東名阪の製油所出しは週半ばに上昇した。ENEOSをはじめとした主要出し元が仕切り価格を大幅に引き上げたため、卸各社が一斉に打ち出し価格を引き上げたため。ただ、その後は週末にかけて売りが優勢となり、相場が押し下げられた。月内相場に天井感が生まれ、手持ちの処分意欲が高まったほか、例年よりも早めに年末年始の連休に突入する卸業者が多いことから、早めに手持ちの整理を済ませいたいとする向きが売り込んだ。生産過剰感の強い中間三品は元売り各社の売り攻勢が強かったことも相場の上値を抑える要因となった。
【海上】
堅調に推移した。元売り各社の仕切り引き上げを受け、週半ばに売買水準が切り上がって以降も、陸上市況と異なり底堅く推移した。原油相場の続伸で、元売り各社が翌週の仕切り価格も引き上げるとの観測が広がり先高観が台頭、買いが優勢となった。ただし、陸上市況が軟化傾向を強めていることが、海上市況の下げ要因となる可能性も今後出て来そうだ。
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