LPG=11月30日~12月4日: ブタン相場が下落、需給緩和で
CFR極東:
先週の極東着プロパン相場は乱高下した。12月に入り、売り手が市場に姿を現したことで相場はいったん下落。しかし、週の後半は原油高と買い気の回復を受けて、相場が反発した。3日には1月前半日本着プロパン2万3,000トンが12月CP対比49ドルのプレミアムに相当する水準で成約されている。一方、ブタン相場は需給の緩みを背景に急落した。複数の1月着プロパン/ブタン混合玉が販売可能とみられている一方、買い手は殆ど見当たらない。1月中国向けプロパン/ブタン各1万1,500トンの商談水準は1月CP対比40ドル弱のプレミアムで伝えられている。Rim Asia Indexは12月3日時点でプロパンが494.75ドルと11月27日比5.00ドル安、ブタンが493.25ドルと同26.50ドル安。
FOB中東:
12月CPはプロパン450ドル、ブタン460ドルで確定。1月CPはいまのところプロパンが445~450ドル、ブタンが455~460ドルと予想されている。スポット市場ではプロパン/ブタン同率玉の需給が緩い様子。欧トレーダー1社やカタール産ガス1社、欧石化プレーヤー1社が12月末~1月積みプロパン/ブタン同率玉の販売意欲を示しているが、買い手はフレートコスト高を懸念し、調達には消極的だ。同荷姿の商談水準は1月CP対比20~30ドルのディスカウントに沈んでいる。
日本国内:
京浜の12月渡し陸上相場はプロパン52,000~52,100円に下落した。需給緩和を受けた。複数の売り手が見えており、売唱えは52,100円~53,000円台半ばで聞かれた。需要面では、ディーラー1社がプロパンの買いアイデアを52,000円で寄せた程度。ブタンは54,000~54,600円と中値変わらず。売買双方のプレーヤーが見えているものの、商談の進展は鈍い。買い手1社は54,000円で購入を検討中。一方、ディーラー1社は売唱えを54,000円台半ば~後半で提示している。