LNG=11月23~27日:関電が1月着カーゴを追加購入、原発の停止受け
関西電力は20日締めの入札で、1月16~31日着1カーゴを調達した。落札価格は不明ながら、今回の入札ではごく限られたプレーヤーに応札権が与えられるなど小規模入札となった。関電は、10月末の時点で12月着1カーゴを購入するなど秋口以降コンスタントにスポット購入を続けた。原発の出力減少を補う動きとみられる。関電の原発では、大飯原発4号機(出力118万kW)が定検のため11月3日から運転停止にしており、11月下旬の時点で全ての原発が稼働を停止している。
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 カタールガスでは、第4液化系列の冷却装置のコンプレッサーで障害が発生し、稼働停止を余儀なくされた。同系列の公称の年間生産能力は780万トンに上る。停止期間にもよるが、1カ月あたり65万トン、約10カーゴ分の輸出が失われることになる。カタールガスではこれ以前に複数の液化系列で定修が実施されており、カタール積み対して供給不安が一層高まった。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 露のノバテックが20日に締め切った1月、2月、7月、8月、9月に露ヤマルプロジェクト(年産1,650万トン)で船積みする各1カーゴを対象とした欧州着ベースの販売入札は、現時点で1月および2月積みの落札が伝えられた。1月着の落札価格は、TTFフラット~小幅なプレミアムとなる一方、2月着はTTFに対して5セントのディスカウント~フラットとなったようだ。今回の入札では、各カーゴの仕向け地が北西欧州とスペインおよびポルトガルに限定された。 |
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