原油・コンデンセート=11月23~27日:ユニペックが1月アンゴラ産原油を調達
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコが来月初めにもターム契約者に通知する1月積みアラブライト(AL)のOSPについて、複数の市場関係者が前月から大きく上方修正されるとの見方を示した。中国やインドの需要回復などを受け、指標となるドバイペーパーの月間格差が大幅なバックワーデーションに転じたためだ。市場関係者は、「中国やインドの需要回復で、原油価格は上がり調子が続いている。」と指摘した。一方、シンガポールのトレーダーは「石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国が月末に行う会合の結果次第」との見方を示した。前回発表されたALの12月積みOSPフォーミュラは、ドバイとオマーンの平均に対し50セントのディスカウントだった。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 1月積みアンゴラ産原油の市況連動相場が上昇した。新型肺炎のワクチン開発への期待もあり、中国を中心とする需要回復が相場を押し上げた。アンゴラの生産者ソナンゴルは今週前半に締め切った販売入札で、ハンゴ、ジラソル、オロンベンドを各1カーゴ販売した。ハンゴの買い手は中国国際石油化工(ユニペック)で価格はDTDブレントに対して1.60~1.80ドルのプレミアム、ジラソルの買い手は英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルで価格は同指標に対して2.00ドルを小幅に上回るプレミアムだった。オロンベンドの買い手もユニペックと伝えられたが、価格の詳細は不明。
南方原油/コンデンセート 1月積み豪州産コンデンセートの商いでは、豪ウッドサイドが下旬積みのウィートストーンを販売した。現時点では買い手は明らかではないものの、価格はDTDブレント指標に対して40セント前後のディスカウントとみられている。市場関係者からは「ナフサの相場が下落基調にあるものの、コンデンセートの需給そのものは緩んでおらず、相場は意外と下支えされている」(シンガポールのトレーダー)との見方が寄せられた。同じ1月積みウィートストーンの商いでは、米シェブロンが前半積みのカーゴを三井物産に販売した。 |