LPG=11月23~27日: 需給の引き締まりで相場は急騰
CFR極東:
極東着相場は先週、買い気の回復を受けて急伸した。Rim Asia Indexは26日時点でプロパンが488.75ドルと20日比56.25ドル高、ブタンが508.75ドルと同56.25ドル高。12月後半着プロパン2万3,000トン1カーゴが23日に成約された後、市場には買戻しを狙う欧トレーダー1社だけが残った。フレートコストの急騰を受けて売り手がファームな唱えの提示を躊躇する中、欧トレーダーは買唱えを引き上げざるをえない状況に。これが極東着相場を大きく押し上げる要因となった。
FOB中東:
原油相場の上昇と極東着市況の急伸を受けて、12月CP予想はプロパン455ドル前後、ブタン465ドル前後に上方修正された。ただ、FOB中東積みのスポット供給は引き締まっていない。クウェート産ガス1社が入札を通じて12月下旬積みプロパン/ブタン同率玉を12月CP対比10ドル以上のディスカウントで販売したと伝えられている。加えて、華東輸入1社が12月半ば積みプロパン/ブタン同率玉の転売を検討しているようだ。
日本国内:
京浜の12月渡し陸上相場はプロパンが52,300~52,500円、ブタンが53,800~54,800円。一部の買い手がプロパンを52,000円台前半で物色中。プロパンの出荷が堅調なことに加えて、このところの12月CP予想の上方修正に伴う11月渡しの仮需発生が強材料視されている。ディーラー1社は先週後半、プロパン52,000円台半ば、ブタン54,000円台半ばで各100トンを元売り1社から購入した。中京では、プロパン51,000円台後半、ブタン54,000円で各100トンが成約された。