原油・コンデンセート=11月16~20日:タイIRPCがリビア産を手当て
中東原油/コンデンセート 1月積みアブダビ産マーバンの市況連動相場は、前月と比べて総じて上昇した。日本勢が冬場の燃料需要増を見込んだ積極的な買いを入れた。富士石油が18日に締め切った買付け入札で、2カーゴの1月積みマーバンを購入した。売り手は伊藤忠商事と国際石油開発帝石(INPEX)で、価格はOSP指標に対して26セントと28セントのプレミアムと伝えられた。この成約の前、日本の需要家がOSP指標に対して30セントを上回るプレミアムでマーバンを手当てしたと伝えられたが、詳細は現時点で明らかになっていない。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート タイ石油公社(PTT)は、16日に締め切った同国の石化IRPC向け1~2月着となるスウィート原油およびコンデンセートを対象とした買付け入札で、リビア産ブアティフェルを手当てしたようだ。今回の入札の対象は1月1日~2月10日着。価格などの詳細は不明ながら、PTTは今回、同カーゴが競合となる南方産などに比べて割安だったことから購入に踏み切った公算が大きい。ブアティフェルはインドネシア産ミナスやベトナム産に似通った品質。売り手は欧州の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル。リビア産原油は既報のとおり、このところ生産が増加しており、リビア産原油全体の生産は日量120万バレルまで増加しているようだ。
南方原油/コンデンセート 1月積みオセアニア産コンデンセートの商いでは、既報のとおり豪サントスが入札で18~22日積みの東ティモール産バユウンダン65万バレルをトレーダーに販売した。その後の調べで、このトレーダーが三井物産だったとの情報が寄せられた。価格は既報のとおり、DTDブレント指標に対して小幅~50セントのディスカウント。
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