LPG=11月9~13日: 相場は続伸、堅調な買い気で
CFR極東:
先週の極東着相場は続伸した。Rim Asia Indexは12日時点でプロパンが478.25ドルと6日比8.00ドル高、ブタンが498.25ドルと同8.00ドル高。プロパン単体の買戻しを狙うトレーダー勢からの買い気が強まり、これが相場を押し上げた。12月後半日本着市場では、プロパン2万3,000トンが少なくとも3カーゴ成約された。ただ、複数の売り手に同荷姿の販売余地があると伝えられており、供給は必ずしも引き締まっていない様子。
FOB中東:
12月CP予想はプロパン450~455ドル、ブタン460~465ドルに上方修正された。極東着市場でプロパン単体の需要が強まったため、12月CP上におけるブタンとプロパンの格差は一時、5ドルに縮小した。しかしその後、ブタンの需給引き締まり感を背景に、格差は再び10ドルに拡大した。スポット市場では、中東産ガス2社が12月積みプロパン単体とプロパン/ブタン同率玉の販売入札をそれぞれ実施。しかし、一部のプレーヤーは中東産ガス各社の12月積みアクセプタンスが出揃うのを待っているようだ。このため、中東積みカーゴの商談は低調だった。
日本国内:
京浜の11月渡し陸上相場はプロパンが48,800~49,300円、ブタンが50,200~50,900円と小幅下落した。手持ち玉を抱える一部のディーラーが売唱えを引き下げた。ただ、12月CPが11月CPを大きく上回るとの予想を受けて、元売り勢は先高観を抱いており、スポット供給に消極的だ。京浜の元売り勢はプロパン49,000円半ば~50,000円台前半、ブタン51,000円台前半~52,000円前後でスポット供給中だが、今月後半に売唱えを引き上げることを検討している。