電力=11月2~6日:前週比で東が下落、西は原発定検などで上昇
11月2~6日受渡の電力スポット価格24時間の週間平均は、前週比で東日本が下落した一方、西日本が上昇した。東日本では、晴れ間に恵まれる日が多く、過ごしやすい気候となったため、価格も軟化傾向となった。一方、西日本では3日から関西電力の大飯原発4号機(定格出力118万kW、PWR型、福井県おおい町)が定期点検に入ったことや、各地の天気も東日本に比べ雲が多くなったため、太陽光発電の減少も価格の押し上げ圧力なった。
週を通じた実勢高値は、6日受渡の西日本で付けた17.00円、実勢安値は3日受渡の九州で付けた0.01円だった。 エリア別に24時間の週間平均を見ると、北海道は前週比0.53円安の5.38円、東北と東京は同0.36円安の5.26円、中部は同0.75円高の6.79円、北陸、関西、中国、四国は同0.72円高の6.78円、九州は同0.80円高の6.71円だった。
11月2~6日の9エリアの電力需要は112億63万2,000kWhとなり、10月26~30日の109億902万2,000kWhから2.7%増加した。なお、曜日を合わせた前年の11月4~8日は110億2,041万7,000kWhで、前年比では1.6%の増加となった。
JEPXの先渡市場では約定がなかった。
11月2~6日の東京商品取引所の電力先物市場の約定結果は下記表のとおり。
11月2~6日の欧州エネルギー取引所(EEX)の約定結果は下記表のとおり。
11月9日の週は、週を通じて全国的に晴れ間の広がる見通しのため、潤沢な太陽光発電が見込まれる。このため、昼間価格の上値は重くなりそう。太陽光の影響で日中時間帯(8時~16時)は東高西低の相場になると予想されるが、夕方以降は引き続き西高東低の相場が続くと見られる。 |