国内石油製品=11月2~6日: 陸上 東名阪は軟調地合い、元売り仕切り引き下げで
【陸上】
東名阪の製油所出しは軟調に推移した。ENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングがこぞって仕切り価格を前週から2円引き下げたため、卸各社とも一斉に打ち出し価格を引き下げた。これにより相場が圧迫された。ただし、週後半はガソリン、灯油が底堅く推移した。相場の先安を織り込む形で先行して市況が下がっていた中、原油、先物相場の急反発で売りの手が休まった。灯油は需要期に入り出荷が伸び始めたため、値上げが浸透しやすい環境が醸成されたもよう。一方、軽油は上値が重たい展開が続いた。荷余り感からインタンク市場で激しい売り込み合戦が繰り広げられると、蔵取りの卸市場へも浮遊玉が流入し、相場の足を引っ張った。
【海上】
軟調に推移した。週半ばに原油相場が急上昇したが、同じタイミングで元売り各社が仕切り価格を大幅に引き下げたため、国内の海上市場では下押し圧力がかかった。その後、原油相場が反落し、週末にかけて軟調に推移したため、弱気が払しょくできないまま取引が進んだ。一方、スポット市場への参戦を手控え、模様眺めに終始するプレーヤーも少なくなかった。米大統領選の結果と、その結果を受けた原油相場の動向に不透明感が漂っていたため、積極的に商談を進めづらい面もあったようだ。
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