LPG=10月26~30日: 11月CPが確定、極東着相場は小幅安
CFR極東:
極東着相場は先週、小幅下落した。Rim Asia Indexは29日時点でプロパンが445.50ドルと23日比2.00ドル安、ブタンが467.50ドルと同2.00ドル安。原油相場が急落したにも拘らず、11月後半着ブタン単体や、12月前半着プロパン単体に対する買い気の強さが下げ幅を削った。11月後半日本着市場ではプロパン2万3,000トンが2カーゴ成約されたとみられている。中国向けでは11月後半着~12月前半着で2カーゴ前後が成約されたもよう。
FOB中東:
11月CPはプロパン430ドル、ブタン440ドルで確定した。一方、原油相場が軟調に推移する中、12月CPはプロパン415~420ドル、ブタン425~430ドルと予想されている。12月CPが11月CPを下回るとの見方を受けた先安観が広まる中、スポット市場では11月積みカーゴを抱える売り手が転売に積極的な様子。11月末積みプロパン/ブタン各2万2,000トンが29日に11月CP対比10ドルのディスカウントで成約されたと伝えられた。
日本国内:
京浜と阪神の11月渡し陸上相場はプロパンが49,000~49,700円、ブタンが50,300~51,200円。ただ、12月仕切り価格が11月を上回るとの見通しを受けて、元売り1社はスポット供給価格をプロパン50,000円台半ば、ブタン52,000円台半ばに引き上げる構え。一方、買い手は11月渡しのプロパンに対する唱えを48,000円台半ば~49,000円で提示している。プロパンは水温低下を受けて今後の給湯用需要の増加が見込まれている。