LPG=10月19~23日: 相場は反落、供給増加を受け
CFR極東:
極東着相場は先週、供給増加を背景に下落した。Rim Asia Indexは22日時点でプロパンが447.00ドルと16日比10.50ドル安、ブタンが467.00ドルと同10.50ドル安。11月後半日本着市場では手持ち玉を抱える売り手が販売を急ぎ、少なくともプロパン単体3カーゴが成約された。パナマ運河での混雑により、米国産カーゴの到着時期が遅れると懸念されている。しかし、米プロパン在庫が高い中、これらのカーゴは最終的に極東へ流入する見通しだ。
FOB中東:
11月CP予想はプロパンが430ドル前後、ブタンが440ドル前後と予想されている。インドやインドネシアにターム供給契約を保有するプレーヤー勢に11月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの需要がありそうだ。供給面では、サウジアラムコに同荷姿の販売余地があるとみられている。この他、12月着インド西海岸着プロパン/ブタン各2万2,000トンが12月CP対比27.5ドルのプレミアムで成約された。
日本国内:
京浜と阪神の陸上相場はプロパン、ブタンともに46,000~46,300円ともち合い。元売り勢は先高観から強気姿勢を取り、スポット供給水準をプロパン47,000円台半ば~51,000円台半ば、ブタン47,000円台半ば~52,000円前後に引き上げた。ディーラー間では、先週前半に少量のプロパン、ブタンが46,000~46,000円台前半で成約されたものの、その後は売買双方のプレーヤーが市場から退いている。